隔月刊『風景写真』の撮影会 レポート&講評会

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鈴木一雄×風景写真“塾” in小国町 2010[秋]

10月末に小国町で開催された風景写真“塾”。
今年は紅葉の色づきが例年より多少遅かったものの、
一面に広がるススキ野原や新雪の飯豊連峰、そして不意に現れた空一面に広がる鱗雲など
数多くのシーンに巡り会うことができました。
「WEB講評会」では、参加者の方が期間中に撮影した写真の中から、講師の鈴木一雄さんが一枚を選んでコメントします。


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「もの想う秋」斉藤紀子さん
紅葉の渓谷の風情がとてもいいですね。モミジの色を中心とした紅葉の彩りが魅力的です。川の中にある岩をうまく配して、とてもバランスのいいフレーミングをしました。若干アンダー気味の露出が紅葉の色合いをうまく引き出しています。


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池田和子さん
特徴のある秋の空の表情を大胆に捉えています。広角レンズで迷うことなく空を大きく入れて、下部にススキと飯豊連峰を少しだけ入れたフレーミングが絶妙です。雲が露出オーバーにならないように、かつススキや遠景の山々がアンダーにならないような露出もいいと思います。


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「キラキラ」目黒太郎さん
思い切って手前のススキをしっかり入れて、遠景に雪山を少しだけ入れた構成がいいですね。逆光でススキの輝きをうまく引き出しています。秋風による被写体ブレを活かしたところがこの作品の力になりました。風を嫌うのではなく、風を活かして画面に動きを出したことがよかったと思います。


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「すすき」千葉慶胤さん
ポジションの取り方がいいですね。ススキとキハダの紅葉が一番印象的に表現できるポジションを取っています。画面構成やフレーミングもこれでいいと思います。露出も適正で、逆光をうまく活かしました。秋の風情がとてもよく感じられます。


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「早暁の旋律」柳沼秀雄さん
画面から力強さが溢れています。手前の流れを主役として描き、背景を脇役としてうまくまとめました。撮影ポジションの取り方とレンズワークが上手です。手前の流れはシャッタースピードをあまり遅くせず、ある程度の早さを確保したことで躍動感が伝わってきます。少しアンダー気味の露出も、早朝の雰囲気が感じられていいと思います。


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「秋色」木村俊三さん
ほとんどの人が気がつかないところにカメラを向けた、被写体の選び方がとてもよかったです。赤や黄色、緑、オレンジなどの木々のさまざまな色合いが、まるで協奏曲を奏でているようです。静かな画面からは、魅力たっぷりの音色が聞こえてきます。葉の表面にほどよく反射を残しているのもいいですね。


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「峠の木」吉田 仁さん
紅葉したキハダの木立をしっかりと捉えながら、ススキと秋の雲を脇役としてうまく画面をまとめました。真正面から向かい合った姿勢がいいですね。画面構成や露出、ポジションの取り方もいいと思います。秋の空気感がとてもよく伝わってくる作品です。


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「色づく里山小国」金田 茂さん
飯豊連峰をはじめとした山々に囲まれた小国の季節感をしっかりと捉えましたね。山里の彩りをこの一枚にうまく表現しています。ガスのかかった画面上部の山の入れ方もよく、スケール感が感じられ、見ていて気持ちのいい作品です。露出も適正です。


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「夜明け待つ」草苅幹夫さん
夜明け前の長時間露出の世界を、とてもうまく活かして撮りましたね。渓流の流れから遠くの飯豊連峰まで、青白い独特の雰囲気でまとめています。ピントや被写界深度の取り方も十分で、作品としての完成度はかなり高いです。ガスが流れている山の風情もいいと思います。


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小池福子さん
ブナの森の風情をしっかりと捉えています。雑然とした森の中は写真で捉えるとなかなか難しいのですが、この作品は3本のブナを堂々と真ん中に配し、周囲の雰囲気もしっかりと表現しました。その時の状況を素直に受け入れて捉えた森の風情が、この作品の力になっています。
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by fukei_photo-tour | 2011-01-25 11:34 | WEB講評会
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『風景写真』の撮影会です


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